徳島大学総合科学部モラエス研究会

徳島大学総合科学部モラエス研究会の活動記録

『日本通信』について、そして次回研究会のご案内(12/17(土))

モラエス著『日本通信』について

 ブログではご案内しませんでしたが、2022年11月5日に研究会を開催しました。

 今回から読書会のテキストが『日本通信』に変わりました。

 『日本通信』は、ポルトガル第二の都市ポルトの新聞『ポルト商報』の編集長ベント・カルケージャに依頼されて「日本通信」として書き送った記事です。神戸で外交官をしていた時期に書かれたもので、1902年4月8日にスタートし、最後の通信は1913年1月28日と10年以上続きました。これらの記事は書籍化され、全部で6冊発行されました。

 徳島に移ってからは、カルケージャに依頼されて徳島での印象記を送るようになり、後に『徳島の盆踊り』としてまとめられることになります。

 

 さて、『日本通信』の最初の記事は、1902年に結ばれた日英同盟に関する記事です。要約するとこんな感じです。

 

・日本では3ヶ月前に結ばれた日英同盟をめぐって盛んに議論が行われている。

・2年前に清で起こった義和団の乱に乗じて、ロシアが清に居座り、朝鮮にも手を伸ばそうとしているので、このような議論が巻き起こるのは当然である。

・これについて議論する際に、露仏同盟についても考慮しておかなければならないが、正しく判断することは難しい。

・国のメンツも大事だが、軍事費が国家の財政を圧迫することも考えなければならない。

・この30年で目覚ましい発展をなしとげ、大国の一員となろうとしているが、その道を進むべきである。

 

 モラエス日英同盟を日本にとって良い選択であると捉えていることが分かります。そしてこの2年後には日露先生が起きますが、日英同盟を結んでいたことが活きることになります。研究会では日本がなぜイギリスと軍事同盟を結んだのか当時の世界情勢について解説しました。

  

研究会開催ご案内

 次回の研究会・読書会は下記の日時で開催いたしますので、奮ってご参加ください。

 コロナ以前は、7月の研究会の後で暑気払いを行っていました。しかし、依然としてコロナは収束せず、むしろ感染者が増え始めていて第7波到来かとも噂される状況であり、大学で会食ができません。早くコロナ前の状態に戻ってほしいものです。

 

研究会例会・読書会

日   時: 令和4年1217日(土) 10時30分~12時

場   所: 徳島大学総合科学部1号館・中棟3階・社会創生学科ゼミ室2 

 

会場が普段開催している部屋と異なるので注意してください。建物は同じです。

 

 

緊急告知:7/23(土)の研究会・読書会中止のお知らせ

コロナウイルス感染拡大のため、7月23日(土)に予定していた研究会・読書会は、中止いたします。ご参加を予定されていた皆様には、大変申し訳ありません。心よりお詫び申し上げます。

 また、直前の連絡となりましたことを、重ねてお詫び申し上げます。

モラエス忌のこと、次回研究会開催のご案内(7/23(土))

モラエス

 7月1日、潮音寺で営まれた「モラエス翁九十四回忌」に出席してきました。今回は私の研究室のメンバーである徳島大学の2名の学生を連れて参加しました。モラエスのことはほとんど知らないまま連れていったのですが、今回モラエス賞を受賞された秦敬一様から『極東素描』をプレゼントしていただきました。秦様、ありがとうございました。若い人にもきっと心に響くところがあると思いますので、これを機にモラエスの虜になってくれたらと期待しています。

 

研究会開催ご案内

 次回の研究会・読書会は下記の日時で開催いたしますので、奮ってご参加ください。

 コロナ以前は、7月の研究会の後で暑気払いを行っていました。しかし、依然としてコロナは収束せず、むしろ感染者が増え始めていて第7波到来かとも噂される状況であり、大学で会食ができません。早くコロナ前の状態に戻ってほしいものです。

 

研究会例会・読書会

日   時: 令和4年723日(土) 10時30分~12時

場   所: 徳島大学総合科学部1号館・南棟3階・ゼミ室6

      (下のキャンパスマップの赤丸で示した場所です)

※お車でお越しになる場合,駐車場(工学部の正門ゲートを通って図書館南側駐車場)が利用可能ですが,できるだけ公共の交通機関をご利用ください。なお,ゲートに守衛さんが不在の時には,インターホンで来意をお告げください。

 

参 加 費: 無料(申し込み不要)

読書会の内容:資料はその場で配布予定です。

   

 

お問い合わせ先:

徳島大学大学院社会産業理工学研究部

佐藤 征弥

電話:088-656-7222

メールアドレス:satoh.masaya@tokushima-u.ac.jp

次回研究会(6月4日(土))のご案内

研究会開催ご案内

 皆さまゴールデンウィークはどのようにお過ごしになったでしょうか。私は車で愛媛県を回ってきました。渋滞はなかったのですが、ナンバーをみると本州から来られた車が多く、コロナで控えていた旅行ができるようになったことを実感しました。

 さて、前回から半年開いてしまいましたが、次回の研究会・読書会は下記の日時で開催いたしますので、奮ってご参加ください。

 コロナが収まると思いきや、ゴールデンウィークが明けてからまた少しずつ感染者が増加しており、開催中止とならないことを祈ります。

 

研究会例会・読書会

日   時: 令和4年64日(土) 10時30分~12時

場   所: 徳島大学総合科学部1号館・南棟3階・ゼミ室6

      (下のキャンパスマップの赤丸で示した場所です)

※お車でお越しになる場合,駐車場(工学部の正門ゲートを通って図書館南側駐車場)が利用可能ですが,できるだけ公共の交通機関をご利用ください。なお,ゲートに守衛さんが不在の時には,インターホンで来意をお告げください。

 

参 加 費: 無料(申し込み不要)

読書会の内容:資料はその場で配布予定です。

   

 

お問い合わせ先:

徳島大学大学院社会産業理工学研究部

佐藤 征弥

電話:088-656-7222

メールアドレス:satoh.masaya@tokushima-u.ac.jp

作品中にみられるおヨネへの想い & 次回研究会(1月8日(土))のご案内

作品の中にみられるおヨネへの想い

12月4日(日)の読書会では、モラエス著・花野富蔵訳の『シナ・日本風物誌』の中から「日本の戯画」という作品をとりあげました。

この作品は1900年(明治33)に書かれました。この年の11月にモラエスとおヨネは挙式をあげたという説がありまが、この作品はプロポーズの直前に書かれたのではないかと思われる表現があります。

 

「日本の女性——そのみずみずしい横顔とすばらしい女性らしい感情とは、それを手に入れようとする戦果が、恐ろしい神の試練である」

 

また、次のような表現もあります。

 

「ああ、悲しいかな、家庭!・・・・・・国籍や地位がどうだろうと、とにかく、家庭というもののそばでいつまでもつづく終わりがない敵意といったもの」

 

「国籍や地位がどうだろうと」といっているのは、自分とおヨネのことを指しているのでしょう。おヨネのことを愛しているとはいえ、遊郭の芸者であったおヨネを伴侶とすることに対して周囲がよく思っていないような、そんなためらいが感じられるような文章です。

 

 ここ何回かの作品には、意中の女性がいて思い悩んでいるような表現がみられます。

 

1899年作「楠公の白馬」の最後

「私の見るかぎりでは、あの女たちは、私にとって優しい女性の愛の象徴であった、運命の神に祝福されたとき — ここか、どこかしらないがそこらあたりに —、家庭にできるかぎり平和のしるしを、この心のなかに吹き込んでほしいものだ・・・・・・。」

 

1899年作「人魚」の最後

「妻というものは — 失礼の段は重々おわびする — みんなしっぽや鱗や鰭をもっているので、家庭の円満をいつまでも維持したいと思う夫は、両人の利益のため、愛の未刊行の法典 — 第○条第○項にのっていたか、すっかり忘れてしまったが — に合致さすため、ゆめゆめ、妻がこっそり化粧している部屋に立ち入らないことを、はっきり物語っている。諸君、あばよ・・・・・・」

 

暖かい家庭を欲しているものの、一方では自身のうまくいかなかった苦い経験(イザベルやアチャン)から慎重になっていることもうかがわれます。

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次回のご案内

次回の研究会・読書会は下記の日時で開催いたします。次回は年明けとなります。

良いお年をお迎えください。

 

研究会例会・読書会

日   時: 令和4年日(土) 10時30分~12時

場   所: 徳島大学総合科学部1号館・南棟3階・ゼミ室6

      (下のキャンパスマップの青丸で示した場所です)

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※お車でお越しになる場合,駐車場(工学部の正門ゲートを通って図書館南側駐車場)が利用可能ですが,できるだけ公共の交通機関をご利用ください。なお,ゲートに守衛さんが不在の時には,インターホンで来意をお告げください。

 

参 加 費: 無料(申し込み不要)

読書会の内容:資料はその場で配布予定です。

   

 

お問い合わせ先:

徳島大学大学院社会産業理工学研究部

佐藤 征弥

電話:088-656-7222

メールアドレス:satoh.masaya@tokushima-u.ac.jp

12月4日(土)に研究会例会を開催します

おかげさまで10/30(日)に無事研究会を開催することができました。徳島大学総合科学部の河田和子先生にご参加いただき、鳴門出身のプロレタリア作家貴司山治による「文豪モラエス」について紹介いただきました。また、長らく出典が不明だった作家モラエスが日本人に知られるきっかけとなった東京の新聞記事が、大正14年3月9日の「東京日日新聞」と確認できたことについても紹介していただきました。

 

 さて、次回の研究会・読書会は下記の日時で開催いたします。当初予定していた11/27(土)は大学入試と重なるため、12/4(土)開催といたします。ふるってご参加ください。

 

研究会例会・読書会

日   時: 令和3年124日(土) 10時30分~12時

場   所: 徳島大学総合科学部1号館・南棟3階・ゼミ室6

      (下のキャンパスマップの青丸で示した場所です)

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※お車でお越しになる場合,駐車場(工学部の正門ゲートを通って図書館南側駐車場)が利用可能ですが,できるだけ公共の交通機関をご利用ください。なお,ゲートに守衛さんが不在の時には,インターホンで来意をお告げください。

 

参 加 費: 無料(申し込み不要)

読書会の内容:資料はその場で配布予定です。

   

 

お問い合わせ先:

徳島大学大学院社会産業理工学研究部

佐藤 征弥

電話:088-656-7222

メールアドレス:satoh.masaya@tokushima-u.ac.jp

 

 

昭和10年(1935)の『日本精神』の広告と研究会例会開催のお知らせ

久しぶりのブログ更新です。 

 COVID19の流行もようやく終息が見えてきたようです。モラエス研究会の例会もようやく再開できるようになりました。例会についての案内は下に記しますが、その前に少し面白い資料を紹介します。

 

 下に示す写真は、昭和10(1935)年7月1日、すなわちモラエスの七回忌が盛大に営まれた当日の徳島日日新報に掲載された『日本精神』の広告です。『日本精神』は、モラエスの著書の中で初めて邦訳されて出版されましたが、それが七回忌の一週間前の6月25日のことです。徳島の本屋小山助学館が出した広告であり、「特に関係深い徳島のインテリゲンチャ諸氏に薦む」という表現が地元ならではの宣伝文句です。

 

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 私はいまモラエスの書籍が出版された時の広告や書評を調べています。どのような戦略でモラエスの本を売ろうとしたのか、そしてどのように評価されたのかを調べることにより、それぞれの時代背景とその時々のモラエス像が見えてくるのではないかと考えています。今後も少しずつ紹介していきます。

 

 さて、次回の研究会・読書会は下記の日時で開催いたします。ふるってご参加ください。

 

研究会例会・読書会

日   時: 令和3年1030日(土) 10時30分~12時

場   所: 徳島大学総合科学部1号館・南棟3階・ゼミ室6

      (下のキャンパスマップの青丸で示した場所です)

 

※お車でお越しになる場合,駐車場(工学部の正門ゲートを通って図書館南側駐車場)が利用可能ですが,できるだけ公共の交通機関をご利用ください。なお,ゲートに守衛さんが不在の時には,インターホンで来意をお告げください。

 

参 加 費: 無料(申し込み不要)

読書会の内容:資料はその場で配布予定です。

   

お問い合わせ先:

徳島大学大学院社会産業理工学研究部

佐藤 征弥

電話:088-656-7222

メールアドレス:satoh.masaya@tokushima-u.ac.jp