【モラエス研究会例会・読書会】
早いもので２０１１年も２月となりました。今年もモラエスに関連していろいろなことを企画し，より多くの人に知ってもらえたらと考えております。
１月２９日（土）に予定通り研究例会として読書会を開きました。
今回も植物学の佐藤征弥先生の研究メモを中心に話が弾みましたが，徳島県立文書館の企画展「歴史写真でよみがえる徳島の姿」（平成２２年１０月２６日〜平成２３年１月２３日）で展示された写真の画像ファイルの一部を見ながらのお話は，参加者の皆さんにも昔の徳島の姿が記憶に残っていたりで，それだけで時間が過ぎてしまいそうになりました。消えつつある記憶を何とか保存してゆく必要があります。
今回の読書会では，『徳島の盆踊り』で，モラエスが徳島の人をどんな風にとらえていたのかということでさらに話が弾みました。当時の時代的な背景や文化的な背景ももちろん考慮しなければなりませんが，モラエスのまなざしは，目に映るものを通り越してもっと他の何かを見ていたのではという気もいたします。それが，モラエスの内面の問題として，彼を「境界の人」と位置づけながら，この本の中に書かれているいろいろな事柄や彼の心情の吐露，さらには原著にある挿絵などを，玄関や門，庭，箱庭といった要素と関連させてゆけば，彼の内面を読み解いてゆくいい手掛かりになりそうです。佐藤先生には大変貴重で刺激的な視点を示していただきありがとうございました。
次回も，これまでと同様に読書会として，『徳島の盆踊り』を読んでいきたいと思います。「徳島考」あたりを中心としながら，行きつ戻りつしつつ楽しみながらお話が交わせればと思いますので，興味をお持ちの方々には気軽においでいただけますようお願い申し上げます。また，話題の提供などもいただけましたら幸いです。
研究例会・読書会
日時：平成23年2月26日(土) 10時30分〜12時
場所：徳島大学総合科学部1号館1階 地域交流プラザ
(徳島市南常三島町1-1)
※お車でおいでの際には，工学部正門のゲートより入られて，図書館南側の駐車場に駐車いただきますようお願いいたします。
問い合わせ先： 宮崎隆義
電話：088-656-7131
E-mail: miyazaki@ias.tokushima-u.ac.jp
