９月２７日に予定どおり例会・読書会を開きました。
前回より，岡村多希子先生が文庫版として再販されました『日本精神』を題材として，これまでのように少しずつのんびりと読み継いでおります。
今回は，佐藤征弥先生が手に入れられた，雑誌記事を集めた古本の中に，モラエスの葬儀の時の写真や墓，長屋の住まいの部屋の様子を写真でとらえたものなどを見せていただきました。おそらく日本で，あるいは徳島では所在が確認されたことのない，初めてのものだと思われます。特に葬儀の時に参列した人たちが誰であるのか，興味深いところです。研究会の参加者の身内の方も写っておられ，貴重なものでした。献花の名札などもスクリーン上で拡大して見ると，どんな人たちがモラエスと関わっていたのかが分かります。今回の研究会では，この貴重な古本の資料を見ることができ，時間の経つのもあっという間でした。
このような貴重な写真は，おそらく徳島の皆さんもお持ちなのではと思います。長屋の様子とか，葬儀の様子，墓の様子など，きっとどこかに貴重な資料が眠っているに違いありません。心当たりの方がいらっしゃいましたら，ぜひお知らせをお願いしたいところです。
読書会では，これまでと同様に，行きつ戻りつしながら，作品を楽しみつつ，昔の様子や，当時の記憶などを留めていきたいと思いますので，関連して，「昔ここはこうだった，あそこはああだった」とか，どんなことでも結構ですので，いろんな情報や話題をご提供くだされば大変ありがたく存じます。研究例会・読書会はいつも公開で，モラエスに興味や関心がおありの方，あるいは徳島の魅力再発見をお考えの方など，自由にお気軽に参加していただくことを考えて開いておりますので，若い方々，昔の徳島の姿をご記憶の方々の参加をお待ちしております。
次回の例会・読書会ですが，学会等の都合で，以下の日程を予定しております。
研究会例会・読書会：
日 時： 平成２６年１０月１８（土） １０時３０分〜１２時
場 所： 徳島大学総合科学部１号館南棟３階 第1会議室
（徳島市南常三島町１−１）
※お車でお越しになる場合，駐車場（工学部の正門ゲートを通って図書館南側駐車場）が利用可能ですが，できるだけ公共の交通機関をご利用ください。なお，ゲートに守衛さんが不在の時には，インターホンで来意をお告げください。
参 加 費： 無料（申し込み不要）
お問い合わせ先：
徳島大学総合科学部 宮崎隆義
電話番号 ６５６−７１３１
メールアドレス：miyazaki@ias.tokushima-u.ac.jp
読書会の内容：
『日本精神』
(岡村多希子訳，徳島日本ポルトガル協会，５００円）
