徳島大学総合科学部モラエス研究会

徳島大学総合科学部モラエス研究会の活動記録

【モラエス研究会・公開読書会10月30日】

【モラエス研究会・公開読書会】

10月30日(土)に,予定通り公開読書会を開催しました。
台風の接近で,東京外国語大学名誉教授・岡村多希子先生のご来徳が心配されましたが,なんとか無事に徳島にこられました。幸い台風は逸れましたが,多少とはいえ風雨に見舞われ,ご来場いただいた皆様には足元の悪い中,本当にありがとうございました。
公開読書会は,佐藤征弥先生(植物学)がまずモラエスの愛した日本の古典文学という点から,『徳島の盆踊り』が鴨長明の『方丈記』を意識しながら書かれているのではと述べられ,さらに共通して取り上げられているホトトギスや梟の鳴き声などをパソコンで聞かせていただきました。文化が異なれば聞こえ方も異なりますが,モラエスがどう聞いたかと想像すると興味深いものです。
次に,岡村先生から,ご用意された資料に沿って,モラエスが参考にした日本関係の資料のことや,先生が『徳島の盆踊り』を翻訳するに至った動機や参考にされた過去の花野富蔵の翻訳など,大変興味深く拝聴いたしました。モラエスの感性,特に弱いものや貧しいものへの思いや暖かい眼差しなど,あらためてモラエスの繊細な感性と人間的な魅力を確認できたように思います。


 
 

次回は,徳島県立文学書道館のご協力を得まして,モラエスの資料見学会を行う予定です。

総合科学部モラエス研究会例会・資料見学会
日時: 12月18日(土)15時30分より
場所: 徳島県立文学書道館(徳島市中前川町2丁目22ー1)
    ※資料についての解説もあります。