【モラエス研究会例会・読書会8月27日】
9月となってやっと過ごしやすくなってまいりました。台風等の心配がありますが,皆様におかれましてはお変りなくお過ごしのことと存じます。
8月27日の読書会では,『日本精神』の「第10章 芸術と文学(3)」として,特にモラエスが日本の文学をどのようにとらえていたのかを簡単に辿ってみました。モラエスが,こうした知識をどこから得ていたのか,もしもモラエスの蔵書が焼失することなく現存していたなら,おそらく興味深い対照ができたかもしれません。モラエス文庫の詳細を知るにつけ,空襲で焼けてしまったことが本当に悔やまれまるものです。
前にもお知らせはしておりますが,今後の予定としまして,
9月17日(土),ポルトガルファド講座2016
10月15日(土),モラエスの半生を描いた『恋の浮島』の上映会並びに解説
を計画しております。いずれも,研究会の例会・読書会を兼ねて実施いたします。
特に『恋の浮島』は,DVD化されたこともあって,この映画作品を軸に,また新たなモラエス像を見出していくことができたらと思います。また,ポルトガルのリスボン新大学の大学院生が,この映画に関しての研究プロジェクトを計画していますので,この研究会としても関わっていき,ファド講座とともに本年度の大きな企画としたいと考えております。
ふたつのイベントについてのお問い合わせは,
徳島大学大学院総合科学研究部
石川榮作
電話番号 656−7142(石川)
メールアドレス:
ishikawa.eisaku@tokushima-u.ac.jp
までお願いいたします。
また,次回の例会・読書会は,少し先になりますが,11月19日(土)に予定しております。近づきましたらまた改めてご案内申し上げます。
読書会は,これまでと同様に,行きつ戻りつしながら,作品を楽しみつつ,昔の様子や,当時の記憶などを留めていきたいと思います。関連して,「昔ここはこうだった,あそこはああだった」とか,どんなことでも結構ですので,いろんな情報や話題をお気軽にご提供くだされば大変ありがたく存じます。研究例会・読書会はいつも公開で,モラエスに興味や関心がおありの方,あるいは徳島の魅力再発見をお考えの方など,自由にお気軽に参加していただくことを考えて開いておりますので,若い方々,昔の徳島の姿をご記憶の方々の参加をお待ちしております。
次回の研究会例会・読書会:
日 時: 平成28年11月19日(土) 10時30分〜12時
場 所: 徳島大学総合科学部1号館南棟3階 第1会議室 (徳島市南常三島町1−1)
※お車でお越しになる場合,駐車場(工学部の正門ゲートを通って図書館南側駐車場)が利用可能ですが,できるだけ公共の交通機関をご利用ください。
なお,ゲートに守衛さんが不在の時には,インターホンで来意をお告げください。
参 加 費: 無料(申し込み不要)
読書会の内容:『日本精神』(文庫版:徳島日本ポルトガル協会)(岡村多希子訳,500円)
※本については,訳者の岡村多希子先生,並びに徳島日本ポルトガル協会のご厚意とご協力でご提供させていただいております。
お問い合わせ先:
徳島大学大学院総合科学研究部
宮崎隆義
電話: 656−7131
メールアドレス:
miyazaki.takayoshi@tokushima-u.ac.jp