徳島大学総合科学部モラエス研究会

徳島大学総合科学部モラエス研究会の活動記録

【モラエス研究会例会・読書会8月27日】

【モラエス研究会例会・読書会8月27日】

残暑の厳しい折でしたが,8月27日に予定通り例会・読書会を開きました。

このブログがきっかけで,思いがけず,モラエスの遠縁の子孫にあたるベルギーのブリュッセル自由大学名誉教授ジョゼ・モライス教授とつながりができそうです。
このブログにもコメントをお寄せくださった藤沢市在住の慶応義塾大学SFC研究所研究員中村美代子先生より,モライス教授のことをご連絡いただきました。
中村先生には,8月21日の午後,神戸を経由してわざわざ徳島までおいでいただき,モラエス通りや,モラエスやおヨネさん,コハルさんの墓所である潮音寺,眉山山頂のモラエス館,滝の焼き餅,安住寺あたりをご案内いたしました。あいにくの雨でしたが,少しでもモラエスの住んでいた徳島を知っていただけたと思います。
中村先生を通じて,ベルギーのモライス教授に神戸や徳島のことをお伝えしたところ,ぜひ日本に来てモラエスのゆかりの地を訪問したいと希望されているようで,本当に実現することを祈っております。

なお,モライス教授のお名前はMoraisとなりますが,モラエスもMoraesとポルトガル政府の指導によるMoraisとを混用しております。モライス教授からのメールによりますと,そのあたりの綴りの異同の時期が一致しているように思われますので,また詳しい事情をお聞きしたり調べたりしたいと思います。また,モライス教授のお考えによりますと,モラエスがブラジルに行ったことがあるかもしれないとのことで,ポルトガルのモラエス研究者とも連絡を取りながらそのあたりもいずれ調べていただけそうです。モラエスポルトガル外務省に宛てた手紙に関してのご講演もなさっておられるようで,いずれ,モラエスに関してあらたな発見が期待できそうです。

読書会では,前回の話題を引き継ぎながら,コハルさんの入院の様子から,古川病院からうかがわれる当時の病院の様子,派出看護婦の様子などが話題となりました。また,作品に登場してくるシゲノさんは,後に産婆さんとなられており,読書会に参加しておられる方の中には,ご自分が生まれた時に取り上げてもらったと,興味深いお話も聞くことができました。



次回は,なにかといろんな学会の時期を迎えることもありますので,10月1日(土)を予定しております。 

   
研究例会・読書会
日時:平成23年10月1日(土) 10時30分〜12時
場所:徳島大学総合科学部1号館南棟3階 第1会議室
   (徳島市南常三島町1-1)
   ※お車でおいでの際には,工学部正門のゲートより入られて,図書館南側の駐車場に駐車いただきますようお願いいたします。ゲートに守衛さんが不在の場合は,インターホンを押して来意をお告げください。
問い合わせ先: 宮崎隆義
        電話:088-656-7131
        E-mail: miyazaki@ias.tokushima-u.ac.jp