徳島大学総合科学部モラエス研究会

徳島大学総合科学部モラエス研究会の活動記録

【モラエス研究会例会・読書会4月28日

4月28日に予定通り研究会例会・読書会を開きました。

前にこのブログ上でもお知らせしておりましたが,3月17日に研究会で「神戸三宮調査資料見学ツアー」を実施しております。
ツアーの行程は以下のようなものでしたが,天気にも何とか恵まれ,ほぼ予定通りに行うことができました。

行程:
09:00 徳島大学総合科学部3号館・4号館の間に集合
09:15  出発 (途中PAでトイレ休憩)
11:15  神戸三宮着 東遊園地・モラエス像見学
12:00 昼食 (南京町「昌園」にて神戸の外国人居留地研究会との会食交流会)
13:30 神戸市立博物館・モラエス関連所蔵品調査見学,旧居留地見学
14:45 神戸文学館・モラエス関連貴重資料調査見学
15:30 布引の滝見学
17:00 夕食交流会(串揚げ「えん藤」)
19:30 徳島大学へ向けて出発 (途中PAでトイレ休憩)
21:30 徳島大学着,解散

神戸外国人居留地研究会の皆様には,わざわざお集まりいただいて交流会を設けていただいたばかりか,「15番館」も見学させていただいて本当にありがとうございました。来年が,モラエスが徳島に移り住んでちょうど100年という節目を迎えますので,ご相談しながら何か企画できたらと思います。
モラエスの親友デコウトの血縁であられる遠藤浩さんのお店,串揚げ「えん藤」さんにも大変お世話になりました。デコウト光由姫さんからもその後お電話をいただいて恐縮しております。
今回は初めての企画でおそるおそるでしたが,またこのような企画をして,できるだけ多くの方に参加していただけるようにしたいと考えております。

  
  
  



ツアーについて簡単に研究会でご報告をした後,例によって佐藤先生の研究メモを中心に,前回から話題にしておりました「心中」に関し,「日本の三人心中」とハーンの「赤い婚礼」と比較してみました。心中については,増減に当時の社会的な扇情的な事件が関わっていますが,モラエスはハーンの「赤い婚礼」を意識して「日本の三人心中」を書いているのではと思われます。言葉遣いを取り上げても,「心中」というものに対するふたりのとらえ方が,それぞれの宗教観にも関わって透けて見えてくるところがありますが,観察者のような印象を与えるハーンと違って,モラエスの場合には自らを当事者に置いてみようとしているところがうかがえます。それだけモラエスは,日本人の心性に入りこもうとしていたのかもしれません。

  
  




次回の研究例会・読書会もまた学会のシーズンで変則的になりますが,6月2日(土)を予定しております。 
   

研究例会・読書会

日時:平成24年6月2日(土) 10時30分〜12時

場所:徳島大学総合科学部1号館1階・玄関北 「地域交流プラザ」

   (徳島市南常三島町1-1)

   ※お車でおいでの際には,工学部正門のゲートより入られて,図書館南側の駐車場に駐車いただきますようお願いいたします。ゲートに守衛さんが不在の場合は,インターホンを押して来意をお告げください。

問い合わせ先: 宮崎隆義

        電話:088-656-7131

        E-mail: miyazaki@ias.tokushima-u.ac.jp